これからの観光業界にとってキーポイントは何といっても圧倒的な市場規模をほこる中国でしょう。オンラインサイトの規模を比較してみますと、日本大手のホテル予約サイト「楽天トラベル」を用いての旅行予約件数は1か月間で1万8千強(2014年7月)ですが、中国のある大手旅行サイトの予約件数はたった1日で20万人以上(2014年10月)となっています。
今回は「2013年中国旅游集団20強(2013年中国旅行会社ランキング」と中国のインターネットサイト百度の口コミ(日本でいうヤフーの知恵袋)を元に独自に中国人の日本旅行で使うオンラインサイトランキングを作成してみました。
第一位、中国人が海外旅行で使用するナンバー1サイト!携程!
中国人にとっては言わずとしれたこのサイト、現在のユーザー数2億5千万人を超えていて、日本人口の約2倍という驚異的な数字です。予約可能な日本のホテル数は18902件と申し分なく、航空機チケットの予約、ビザ取得代理申請のサービスも提供しているため非常に使用しやすいサイトです。
特に日本に旅行へ行った方の旅行記は、過去の旅行者の全体の旅程、1日ごとの詳細な行動、交通手段など全てをサイト上で見ることができ、閲覧者が日本旅行を詳細にイメージにできるようになっています。
北海道旅行へ行ったある方は函館の夜景について、「传说中世界上三大夜景之一——函馆夜景!令人震撼!(伝説の世界三大夜景の一つ-人を震撼させる函館夜景!)」と紹介していて、ネット上で多くの人を北海道旅行に引き付けています。
第二位、格安航空チケット取扱サイト「去哪儿?」
このサイトは、中国人が格安航空機のチケットを購入する時によく使用しています。このサイトも携程同様のサービスを提供しています。このサイトのユーザー体験記も大変充実していて、大阪の道頓堀へ行った方はこのようにコメントしています。「看着一整条街的寿司、螃蟹、河豚、章鱼…… 作为吃货,感动得眼泪都要流下来了,太幸福了!(一本の道に並ぶ蟹、フグ、たこ焼き……それらを目にしたら感動して涙が出てきました、この上なく幸福です!」。このようにグルメ情報も満載で読者を日本旅行へ引きつけています。
第三位、低価格サービスならこのサイト!「芸龍」!
このサイトは中国のインターネットサイト「百度」における多数のユーザーから値段がリーズナブルであると評価されていて、2014年10月には1日に20万人以上がこのサイトでホテルを予約しています。富士山の麓の忍野八海については、「被誉为“日本九寨沟”(日本の九寨溝と呼ばれている)」と中国屈指の名所に例えて口コミが掲載されていて、中国人は是非行きたいと思うようです。
まとめ
2013年中国オンライン旅行市場における総収入額は2204.6億元で、昨年と比べて29%の増加、2017年には倍以上の4650.1億にまで増加すると予想されています。これらの中国旅行ネットサイトを上手に活用できるかどうかが、観光業の発展におけるキーポイントとなることでしょう。