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いま中国で人気の春節の過ごし方-海外旅行ブームが日本にも

投稿日:2015年1月10日 更新日:

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今年も春節が近づいてきました。中国人が一番重視する伝統的な行事「春節」、そもそもどんな祝日なのでしょうか?そして最近はどんな過ごし方が人気なのでしょうか?

春節は新年を祝う中国で最も大切な伝統的祝日

春節

春節は旧正月に基づく正月で、中国最大の祝日です。日本ではなじみがありませんが、中国をはじめ韓国、台湾、ベトナム、モンゴルなどアジア諸国ではどこも祝われています。ちなみに2015年は2月18日が大晦日で翌19日が春節(旧正月)、そこから3月5日までがいわゆる「春節期間」とされ、ほとんどは大みそかからの7日間大型連休に入ります。

伝統的な祝日でもあり、春節が近づくと皆年越し用品を買い、大掃除をして家を清め、大晦日には家族親戚そろって食事をし、年が明けると親戚や友人の家を訪ねて新年のあいさつをしたり、お年玉をあげたりして新年の幸運を祈ります。また、新年を迎える際の爆竹が大気汚染を引き起こすので自粛するようにとの報道がなされるくらい、この時期の爆竹は春節のひとつの風物詩ともなっています。

この時期の一つの特徴として、家の門や入口に縁起のいい絵(逆さまの「福」:福が落ちてくるようにとの願い)や対聯(ついれん:めでたい言葉を書いた赤い紙)を門や入り口に貼って新しい年を迎え、幸福を祈願することも行われます。

ちなみにこの時期縁起のいい食べ物についてもご紹介しておきます。

①魚:中国語の「余」と発音が同じで、毎年いい収穫があるという意味に通じ、縁起がいいとされていて、特に南方人は大晦日に魚を食べることを好みます。

②餃子:特に北方人の大晦日に欠かせない料理です。読み方が「喜び、団らん」という意味に通じ、また形が昔の貨幣に似ていることから、春節に餃子を食べると富をもたらすという意味が込められています。

③春巻:こちらは南方と北方共に共通しています。春の象徴とされ、春節に食べると縁起が良いとされています。

このように春節は大型連休で、家族全員が集まる祝日ですから、多くの人が家族親族と食卓を囲むために春節に合わせて帰省します。しかし何しろ人口と国土の広さが桁違いの中国ですから、この時期の規制ラッシュは半端ではありません。春節前後のラッシュは「春運」と命名されていて、国を挙げて特別輸送体制が敷かれるほどの移動時期にもなっています。

春節時期に旅行を楽しむ人が急増中

洗肺遊

さてこの春節ですが、こうした伝統的な過ごし方に最近変化が表れているようです。中国民政部(日本の厚生労働省に相当)の調査によると「本来家族団らんで過ごす大切な日だが、経済的負担や帰省チケットの入手困難、親に結婚を迫られる、などの理由から帰省を渋る若者が増えている」とのことです。

そしてもう一つの大きなうねりが「旅行」、特に海外旅行です。中国の国家観光局によると今年春節の長期休暇で団体海外旅行に参加した人は、前年比18%増の472万5千人だった、とのことです。特に昨今の深刻な大気汚染から「休暇中に空気のきれいな場所に行こう」ということで、「洗肺遊」(肺を洗う旅)と名付けられたツアーがブームで、中国国内なら海南島、海外ならプーケット、バリ島、モルディブなど、空気が綺麗で温暖なリゾート地に人気が集中しているようです。春節は伝統的な家族が集まる祝日でしたが、経済発展と共に、伝統に縛られず春節を長期休暇と捉える人が増えてきているのかもしれませんね。

春節期間中の海外旅行、うねりは日本にも

日本旅行

こうした一連の変化の波は、日本にも影響を及ぼしています。広東省広州市の旅行会社各社のデータによると今年春節期間中に旅行に出かけた中国人観光客は前年比で2割近く増加し、特に短期旅行の渡航先として最も人気があったのは日本で、前年比で約3倍に上昇、まさに1人勝ち状態だったそうです。中国人観光客を扱う旅行会社団体によると、今年約1週間の春節期間に5万人以上が日本を訪れたとのことです。いま春節のこの大きなうねりが日本に来ているという事ですね。

ちなみに今までの中国人観光客は、東京や大阪などの都市部に来てショッピングを楽しむ形が主でしたが、最近は先ほどの「洗肺遊」ブームにも表れているように、花見や紅葉などを見て回ったり、イチゴやブドウ狩りなどを楽しんだりするものも多くなっているそうです。

日本には屋久島や知床、富士山など美しい自然と温泉などの自然を生かした観光地が沢山あります。都市部でショッピングを楽しむだけではなく、田舎の観光地に綺麗な空気と自然を求めて多くの中国人観光客が訪れるかもしれません。

まとめ

中国人観光客1人当たりの消費額は、他国の観光客に比べ2倍以上の11万円以上に達する、との日本政府観光局のデータもあり、これら春節時期の中国人観光客を呼び込むことは、今後取り組むべき一つの課題と言えるかもしれません。中国の祝日「春節」、ここに生じている一連の変化の波を素早く捉え、中国の伝統と日本の文化を融合させたおもてなしで集客に生かす方法を模索してみるのはいかがでしょう。

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