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【Chaitech編集長の想い】ChinaとTechを愛してる!

投稿日:2018年5月7日 更新日:

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■テクノロジーが新しいイノベーションを生み出す。
■もし空海が現代にいたならば。
■シリコンバレーではなく中国から先端を学べ。

 

■テクノロジーが新しいイノベーションを生み出す。

テクノロジーがイノベーションを生み出す話が大好きです。


印象派をご存知ですか?
モネやルノアールなどが有名ですよね。

僕は彼らの絵が好きで、学生時代はわざわざアルバイト先を上野にして
昼休みや退社後に国立西洋美術館に通ってました。週4回は行ってました。

印象派の絵自体も凄い好きなのですが、
画家達の紡いだ背景にある物語に凄い魅了されました。

彼らが生きた1870年代以前って、
芸術は権威者の独占物だったのですよね。
特に絵画は「サロン」と呼ばれる権威者達の品評会で
評価されないと芸術家として成功出来ませんでした。
ゆえにこの時代迄の絵画は宗教画や貴族の肖像画が多いのです。

 

そこに「チューブ入り絵具」という新しいテクノロジーが出現。

 

今まで持ち運べなかった絵具を、屋外に持ち出すことが出来、
書きたい風景を描きたいように描けるようになりました。

絵画のあり方を抜本的に変革しうる先端テクノロジーでした。
このテクノロジーを享受し、旧態依然な「サロン」に不満を持った
モネ等の一部の若手画家達が自分たちで展示会を実施。

 

当時としては異例のこの展示会は
新聞記者に「印象的(impression)にヘタクソだ」と揶揄されたのが
「印象派」の語源です。

 

 

その後の彼らの活躍はご存知の通り、
新しい絵画のカルチャーを創り上げたのです。
僕はこのストーリーが凄い好きです。
テクノロジーが新しいイノベーションを生み出し
既得権益を打ち壊し新しい世界観を創り上げると信じています。
そしてそれを応援したいですし、促進する存在になれればと思っております

■もし空海が現代にいたならば。

 

空海をご存じですか?
弘法大師とも呼ばれ、めっちゃ字を書くのが上手いとか
真言宗の創始者ということでも有名です。

 

僕はこの方を心底尊敬していて、
空海が修行してた中国のお寺(西安の青龍寺)に
自分の中国留学時代に訪れたことがあります。
西安は京都や奈良が参考にした都(当時は長安という地名)
だけあって
その街並みや寺群に強い感慨をうけた記憶があります。

 

さて、空海が生きた時代、それは平安時代になるわけですが、
当時の中国は世界の超先進国で日本人にとっても
羨望の眼差しで眺める国でした。
その国の仏教というのは、現代でいうといわば
「グローバルスタンダード」です。
空海はその仏教の、更に先端思想である「密教」を
中国から持ち帰ったのが
最大の功績と言われています。

 

 

もう少し空海の話を続けます。
多くの伝説を残している空海ですが、
実はエリートな出自ではなく大学も中退してます。
滑り込みで遣唐使に選ばれ、当時の世界最大の都市である長安に渡ります。
長安にて密教の大師である恵果より、千人以上の弟子の中から
後継者として指名され
その全てをわずかな期間で学び、
本来20年の留学期をたった2年で帰国します。

帰国の際に空海は唐の経典を200巻以上も持ち帰っています。
経典とはいわば、指南書であり教えの全てが書かれたモノです。
この数は果てしなく多く、唐で活躍も合わさり
途唐するまで無名だった僧侶への朝廷からの評価を
一変させるには充分なものでした。
空海は当時最先端の思想である密教だけでなく、
土木技術,薬学,詩文等といった最先端のテクノロジーや科学、
教養迄持ち帰っているのです。
空海1人の存在が、当時の日本を一段階アップデートさせたと
言っても言い過ぎではありません。

 

もし空海が現代にいたならば、
中国から何をもたらしていたであろうか。


日本を追い抜き、改めて世界超大国の一座になろうとする現代中国。
その原動力の一端をテクノロジーへの理解と活用だと解釈し
中国の最先端のテクノロジーを日本にもたらそうとするではないか。

 

このような半ば強引な想像を馳せながら
このメディアの制作を鋭意推し進めています。
かような理由にてサイトのデザインも寺っぽくしてみましたw

 

■シリコンバレーではなく中国から先端を学べ。

リバース・イノベーションという言葉があります。
新興国がイノベーションの領域で一気に先進国を飛び越えてしまうことを指します。中国のネット領域はまさにリバース・イノベーションの成功事例といえるでしょう。

 

原動力になった要因は大きく3つと考えます。
1つ目は言わずもがな、中国のネット規制。
海外からの渡航者には悪名高いグレートファイアウォール。
しかしながら、この国家的な施策が中国のネット産業を守ったことは
疑いの余地はありません。見方を変えれば、中国以外のほぼ全ての国が、
アメリカ西海岸の一部の企業に全てのネット市場を取られてしまっているのが
今の現状ではないでしょうか。

 


2つ目は製造大国であったこと。
即ち世界のスマートフォンの大部分を製造していることは大きな強みでした。
廉価で優れた中国産スマートフォンが中国内に大量に出回っているのは
アップルも含め世界の最先端のスマートフォンが中国で製造していたことに
起因すると思います。スマートフォンの普及率の速さと所持者の多さは
中国のネット産業の躍進に大きく寄与しています。

 

3つ目は人口の多さ。
15億人という膨大な人口はそのまま市場の大きさになります。
80年代生まれと90年代生まれだけでも約4億人います。
この市場を国策で囲い、スマフォ普及によって人口総ネットユーザー化
をさせることが出来たわけです。この、莫大で優良な市場ことが
中国を電脳大国に押し上げたことは間違いありません。

 

他にも中国人の創発的な人間性や
そもそもの国家全体の経済成長が寄与する部分もあるかと思いますが
マクロで見た時、先述の3点が大きいかなと考えます。
いずれにせよ、中国は世界有数のネット大国になることに成功し
最先端のテクノロジーをも推し進めることになったのです。

 


昨今の日本の一部の界隈では、その中国から学ぼうという機運も見られます。
世界有数のネット企業群を総称し、GAFA(google,Apple,Facebook,Amazon)と並べたBAT(百度,アリババ,テンセント)を詳しく知る方も増え、テンセントの本拠地であり中国テクノロジーのメッカである、深圳への訪問ツアーも活況を呈していると聞きます。

 

空海のいた平安時代の時のようにと迄言いませんが
我々は中国から改めて多くを学ぶべき時が来たのではないでしょうか。
シリコンバレーを眺め着想や気付きを得ることも悪いこととは思いませんが
その結果としては、未だ世界的なネットサービスは日本から生まれてないわけで
むしろ日本の多くのユーザーはGAFAに依存しているのが残念ながら現状です。
隣国のダイナミックな進歩やその過程をフラットな視点で
吸収しようという姿勢が大事なのだと思います。

 

中国のネット企業群が次に見据えているのは世界です。
中国市場の成功で獲得した豊富な資金とノウハウ、
そして新しいテクノロジーを両手に握りしめて国外へ挑戦していきます。
日本にも既にその一端が垣間見れます。
ゲーム領域、メディア領域、ツール領域、IOT領域。
アプリランキングを眺めても、日本での中華系サービスの存在感も日に日に増しています。

 

 

学ぶ学ばざる関係なく、きっとその波は徐々に確実に
我々の目の前までやってくることでしょう。
一抹の危機感を感じさせながらも、ポジティブな未来を描く為の手助けとなるような中国の最先端テクノロジーの情報の配信に尽力していきたいと思います。

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