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民主的なSNSプラットフォームを構築するONO

投稿日:2018年10月1日 更新日:

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ONOは、ONO INCORPRATED Foundation、NOME TECH PTY LTD、ETERNAL EMPIRE LIMITEDといった3つの組織が中心となって展開している仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトです。

彼らのホワイトペーパー上では、”ONO”という名称をそのプロジェクト名及びブロックチェーン名として扱うとともに、”ONO SNS”という名称をONOエコシステムに連なるソーシャルネットワークとして扱っているため、この記事でも、”ONO”と”ONO SNS”という名称を区別して使用したいと思います。

ONO SNSの特徴は、「自由、平等、コミュニティによる自治」をその理念として掲げていることだと考えられます。

また、ONOプロジェクトは、その発足から一年未満であるとされていますが、既に、複数の投資機構(雄岸基金、KIP、华创资本、逐鹿资本、松禾暴风、硬币资本等)から一千数百万米ドルに及ぶ資金調達を成功させており、今後の急速な展開が期待されています。

目次
■プロジェクトの背景
■アルゴリズム、時価総額等
■創業者やプロジェクトチームについて
■今後の展開

プロジェクトの背景

ONOは、そのホワイトペーパーの中で、中央集権的か非中央集権的かにかかわらず、インターネット上でコンテンツを楽しむためのプラットフォームが未だに多くの課題を抱えていると指摘しています。

たとえば、中央集権的なプラットフォームでは、多くの良質なコンテンツが、その評価を正当になされているのか、そのような問題は近年のSNSの広がりとともに常々議論されてきたものなのではないでしょうか。

コンテンツのシェアというユーザー行動には、悪貨は良貨を駆逐するといった言葉にも似た現象が起こることが多く、劣悪なコンテンツのシェアが、良質なコンテンツのシェアを阻害するといった側面が存在しています。

また、多くのファンを抱えるアカウントであっても、彼らが作るコンテンツのマネタイズを成功させるためには、幾つかの困難が存在することも確かだと思います。

これまでにも、ブロックチェーン技術を使用したプロジェクトでは、上記のような課題に対応するべく、ブロックチェーンが持つ透明性や、トークンエコノミーを使用したマネタイズサポートによる、より良いコンテンツプラットフォームを立ち上げる試みが続けれらてきました。

ONO SNSは、そのような、ブロックチェーン技術を使用した試みの中の一つであると考えられます。

彼らは、非中央集権化された自由で平等なコンテンツプラットフォームを、コミュニティによる自治によって実現しようとしています。

これまでのブロックチェーン技術には、スケーラビリティの問題が存在しており、多くのユーザーが参加しながらも、ユーザー体験を損なわずにプラットフォームを可動させるためには、非中央集権的なブロックチェーンの設計をどのようにデザインするのか、そのような課題が存在していました。

ONO SNSでは、ONOブロックチェーンと共に、ONO DACとよばれる分散型自治((Distributed Autonomous)システムを運用することによって、それらの課題を克服し、民主的に持続していくコンテンツプラットフォームを構築しようとしています。

アルゴリズム、時価総額等

ONOプロジェクトで使用されるONOT(ONOトークン)は、現在までに取引所へ上場していませんので、その時価総額も予想することは困難な状態となっています。

また、ONOメインネットは、2019年にオンラインとなる予定で現在まで設計が進められていますが、その確かなコンセンサスアルゴリズムの内容は明らかになっていません。

中国の仮想通貨メディアによれば、2018年8月5日には、John MilburnというEOSプロジェクト等に参加していたエンジニアが、ONOメインネット構築のためにONOプロジェクトへ参加したとされており、今後は、EOSのコンセンサスアルゴリズムであるDPOS(Delegated Proof of Stake)を基にしたONO独自のコンセンサスアルゴリズムが開発されると報道されています。

彼らは、分散型自治システムとなるONO DACを運営するために、ユーザー一人一人に投票権が与えられることを示しており、おそらく、ONOメインネットのコンセンサスアルゴリズムも、ONO DACと同等の投票システムが採用される可能性が考えられます。

彼らのホワイトペーパーによれば、ONOブロックチェーン上で分散型自治システムであるONO DACに参加するユーザー全員は、KYCによって個人とアカウントが紐付けられるとされています。

彼らのONO DACでは、KYCを通して認証されたアカウントはユーザー個人のものとなる同時に、どのような組織や会社にも属さない純粋な投票権を有することによって、ONO SNSというプラットフォームを民主的に運営していくことが可能となるとしています。

具体的には、ONO SNSプラットフォームでは、投票を通して51人のスーパーパートナー(超级合伙人:Super Partner)と呼ばれる代表者が選ばれるとされており、KYCを通して投票権を獲得したユーザーは、スーパーパートナーの選出や評価に参加できるそうです。

スーパーパートナーは、ONO SNS運営のための様々な役割を担いますが、中でも彼らが最も特徴的かつ重大な役割を果たすのは、ONO SNSに投稿されるコンテンツの評価だと考えられます。

たとえば、スーパーパートナーは、その権限によって、不適切または劣悪だと考えられるコンテンツを管理できるとされており、ONO SNSはこのような取り組みによって、劣悪なコンテンツが、良質なコンテンツを阻害するといった課題を、民主的に解決できるとしています。

創業者やプロジェクトチームについて

ONOプロジェクトの創始者は徐可と呼ばれる人物です。

1995年生まれの彼女は、中国の江蘇省南京市に生まれた後、南京外国語学校という中国の中学校を卒業し、その後はアメリカとイギリスで高等教育を受けた人物だとされています。

アメリカの高校を卒業した彼女は、2年飛び級でイギリスの国立大学であるコヴェントリー大学に入学した後、University College Londonで修士を獲得し、その後は中国に戻り企業家として幾つかのプロジェクトを立ち上げています。

徐可を中心としたONO SNSのプロジェクトチームは、2014年当時から評価経済に特化したSNSを立ち上げており、ONO SNSプロジェクトは、彼女たちにとっては、SNSをテーマとした二度目の挑戦だと考えられます。

このような、ONOプロジェクトの前身プロジェクトの存在は、彼らがプロジェクト発足から僅かな期間で多くの評価を集めることが出来た大きな要因の一つだと思われます。

今後の展開

世界では、Steemit、Synereo、Yours、Numa、Hiveway、Alis等、ブロックチェーン技術を使用した次世代SNSと呼ばれるプラットフォームが続々と立ち上がっているため、ONO SNSは、それらプロジェクトとどのように競争していくのか注目されます。

また、ONOのホワイトペーパーによれば、既存の中国のソーシャルメディア等では、コンテンツの内容を精査するために10000人を越える人員を用意することが必要となっているそうです。

その背景には、情報を扱うプラットフォームに対して、中国という国家が求める一種の言論の管理が存在すると考えられ、たとえば、今後のONO SNSが発展するに従い、社会不安を煽るようなコンテンツ等を、ONO DACのスーパーパートナーがどのように民主的に管理するのか、そのような視点も、注目される点だと考えられます。

参照 
・https://baike.baidu.com/item/%E5%BE%90%E5%8F%AF/18328061
・http://www.chinaz.com/news/2018/0906/934254.shtml
・http://digital.it168.com/a2018/0906/5022/000005022895.shtml
・https://www.lagou.com/gongsi/370144.html
・https://baijiahao.baidu.com/s?id=1603304805690928966&wfr=spider&for=pc
・https://baijiahao.baidu.com/s?id=1591117627712183942&wfr=spider&for=pc
・https://baike.baidu.com/item/ONO/4423458?fr=aladdin
・https://www.ono.chat/learn/about.html
・https://www.ono.chat/index.html?lang=zh
・https://www.ono.chat/learn/dac.html
・https://www.joinono.com/files/ONO%20SNS%E7%99%BD%E7%9A%AE%E4%B9%A6v2.2.pdf
・https://www.joinono.com/files/ONOWhite%20Paper%20v2.2.pdf?v=2.2
・https://www.jianshu.com/p/ea224cc2255f
・http://tech.southcn.com/t/2018-08/06/content_182838477.htm
・https://www.ono.chat/help/detail.html?item=1&idx=0
・https://www.ono.chat/learn/dac.html
・https://www.ono.chat/learn/index.html
・https://www.ono.chat/learn/society.html
・https://www.ono.chat/learn/volunteer.html
・http://column.iresearch.cn/b/201806/835326.shtml
・http://www.geekshuo.com/10788.html
・https://www.jianshu.com/p/40060a7a5ad7
・http://www.sinotf.com/GB/News/Enterprise/2018-06-16/yOMDAwMDMxNzAyOA.html
・https://www.seoxiehui.cn/article-22804-1.html
・https://www.jianshu.com/p/dcb19ddc37a2
・http://newseed.pedaily.cn/data/company/49151
・https://www.qichacha.com/firm_2cab66b474adb1f817bcbad0cc49ed52.html
・https://www.qichacha.com/product_99392b77-c64a-46a6-9bd0-85f5b0542863

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