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中国の仮想通貨インフルエンサーによって展開される投資ファンドINBlockchain

投稿日:2018年10月2日 更新日:

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目次
■サービスの簡単な説明
■定量説明
■創業者の紹介
■サービスの説明
■今後の展開

サービスの簡単な説明

INBlockchain(硬币资本)は、仮想通貨・ブロックチェーン領域へ重点的に投資を行う中国のベンチャーキャピタルです。

彼らは、これまでにEOS、Steem、Ethereum、Quantum、Zcash、BigOne、SIA、ONO、Kcash、GXChain、WanChain、Tokenclub、IOST、InkChain、DATA、Candy.one、Bodhi、Achain、LLToken等のプロジェクトへ投資を行ってきたとされています。

定量説明

  • 創業年: 2017年
  • 運営チーム人数:不明
  • カテゴリー:仮想通貨・ブロックチェーン投資ファンド

創業者の紹介

INBlockchainは、李笑来、老猫、易理华といった3人の人物によって創業されたベンチャーキャピタルです。

しかしながら、易理华という人物は、現在までにINBlockchainを離れLD Capital(了得资本)という自身のベンチャーキャピタルを立ち上げているため、ここでは彼以外の、李笑来と老猫という2人の人物についてご紹介したいと思います。

李笑来は、中国の仮想通貨コミュニティにおいて非常に有名なエンジェル投資家・インフルエンサーの一人です。

1972年生まれとされる彼は、「6桁のビットコインを所有している」とインタビューで語るなど、これまでにも、度々中国の仮想通貨界隈で注目されてきた人物です。

李笑来は、中国の起業家である罗永浩という人物と幼馴染であり、二人には、中国吉林省延吉出身の朝鮮族というバックグラウンドとともに、新东方という学校の英語教師として働いていた共通点が存在しています。

2008年に、李笑来は、艾德睿智国际教育咨询有限公司という教育関連の会社を立ち上げています。 彼はその頃から、学習関連や自己啓発関連の書籍を執筆しており、その影響力は既に中国のSNS上で多くのフォロワーを獲得するほど大きかったとされています。

また、彼は、2013年にはBitFund(比特基金)というインターネットとビットコイン関連プロジェクトに集中的なエンジェル投資を行う投資ファンドを立ち上げています。

上記の活動からは、当時、彼が既に仮想通貨への投資を本格的に初めていたことが確認できます。

最近では、2018年7月に、彼が語ったとされる中国の仮想通貨界隈の裏話を録音した音声がインターネット上で流出しており、昨今の中国の仮想通貨を巡る環境において、李笑来という人物は、様々な話題をマーケットに提供している人物であると考えられます。

一方、もう一人の共同創始者である老猫という人物もまた、現在の中国仮想通貨コミュニティにおいて非常に有名なインフルエンサーの一人となっています。

李笑来と同年代とされる彼は、2013年に初めてビットコイン投資を始め、2014年から”猫说”という仮想通貨メディアを展開しています。

彼が最初にビットコインに出会った頃、李笑来はすでに有名なインフルエンサーであったそうです。

そして、その後、2014年に”猫说”という彼の仮想通貨メディアが瞬く間に多くの支持を得られた背景には、李笑来の存在があったとされています。

老猫は、2014年頃、それまで行っていたeコマース関連の事業を辞め、貔貅という、後に云币网を経てBigONEとなる仮想通貨取引所プロジェクトに参加しています。

当時、貔貅は、邱亮という人物によって立ち上げられていますが、老猫はこのプロジェクトに参加したことによって李笑来と知り合ったと予想されます。

ちなみに、このBigONEという仮想通貨取引所は、Mixinプロジェクト創始者である冯晓东によってその多くのコードが作られたとされており、冯晓东が仮想通貨領域に参加した背景にも、李笑来という人物の存在があったとされています。

現在では、李笑来と老猫の二人は、ともに中国の仮想通貨界隈で非常に大きな影響力を持っている人物となっています。

2013~2014年頃に仮想通貨取引所プロジェクトで知り合った二人は、その関係性を保ったまま、2017年に、仮想通貨・ブロックチェーン領域へ重点的に投資を行うINBlockchainを立ち上げたものと考えられます。

サービスの説明

INBlockchain(硬币资本)は、以下のような投資哲学を掲げています。

  1. この世界に必要なものは何か?
  2. そのプロジェクトによって解決出来る問題とは、これまでに解決方法が無かったものなのか?
  3. 非中央集権とは、どのような問題に対して必要なのか?
  4. そのプロジェクトの記録帳簿(ブロックチェーン)は、必ず公開されるべきものか?
  5. 記録帳簿を公開することのメリットは?
  6. そのプロジェクトはどの程度DAC (Decentralized autonomous corporation)に近づいているのか?
  7. もし我々が投資する場合、ファンドの資金のどれほどの割合をそのプロジェクトに投資するべきか?

また、彼らは、これまでに数多くの仮想通貨・ブロックチェーンプロジェクトへ投資を行っていますが、それらを総合したROI(Return on investment:投資利益率)は800%を超えていると予想されています。

INBlockchainがこれまでに行った投資は、金融領域が23%、パブリックチェーン領域が19%、SNS領域が19%とされており、仮想通貨・ブロックチェーンに関連するプロジェクトへの投資の中でも、これら3つの領域に彼らは重点的な投資を行っていることが確認できます。

彼らのこれまでの投資活動の中では、EOSへの投資が特筆すべきものかもしれません。

EOSのブロックチェーンを開発しているのは香港に登記されたBlockOneという企業とされていますが、INBlockchainは、BlockOneとパートナーシップを結ぶことによって、2000万米ドル規模のファンドを立ち上げ、EOSの開発をサポートしています。

また、EOSプロジェクトが開発するブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムでは、投票を通して限られた数のスーパーノードを指定する仕組みが採用されていますが、そこに立候補されたノードの中には、INBlockchainとその創始者である李笑来と関連性のあるノードが複数含まれていると指摘されています。

ちなみに、李笑来は、BlockOneの株式についても彼個人で5%を保有しているとされており、彼は、BlockOneのCTOであるDaniel Larimerが以前行っていたプロジェクトへも投資を行っているなど、BlockOneの設立に直接的もしくは間接的に関与していることが予想されています。

このように、INBlockchainが行うEOSプロジェクトへの投資からは、単なるトークンの購入やICOへの参加に留まらない、李笑来という人物を中心とした多角的な投資を行う彼らの姿勢を垣間見ることが可能となっています。

今後の展開

李笑来、老猫という2人の人物が関わった上記の仮想通貨取引所プロジェクトは、現在までにBigONEというプロジェクトへ移り変わっており、このような関係性の深い仮想通貨取引所の存在は、INBlockchainの投資において非常に重要なものであるのかもしれません。

たとえば、李笑来と老猫という仮想通貨のインフルエンサーが持つ影響力によって、彼らの多くのフォロワーやファン達をINBlockchainが投資したICOに誘導し、また、それらのプロジェクトを優先的にBigONEという仮想通貨取引所に上場させることによって、INBlockchainは独自の投資ロジックを築いているといった指摘が中国では存在しています。

一方で、INBlockchainはこれまでにも、中国を拠点とする仮想通貨・ブロックチェーン投資ファンドでありながらも、イーサリアムやSia、Steem、Zcash、EOSといった中国以外のプロジェクトチームを中心に展開されているプロジェクトへの投資において多くの成功を収めているとされています。

今後のINBlockchainには、そのような実績を背景とした、よりグローバルな投資ファンドへと発展することが期待されていると考えられます。

参照 
・https://www.baidu.com/s?rtt=1&bsst=1&cl=2&tn=news&word=%E7%A1%AC%E5%B8%81%E8%B5%84%E6%9C%AC&fr=video
・https://baijiahao.baidu.com/s?id=1609059124979409676&wfr=spider&for=pc
・https://bitkan.com/news/topic/80522
・https://www.sohu.com/a/213488151_481340
・http://toutiao.manqian.cn/wz_9LenvEMK3P.html
・https://www.jianshu.com/p/9df549e0c18d
・http://bc.jrj.com.cn/2018/05/02072224477197.shtml
・http://www.hytips.com/archives/view-3064-1.html
・https://www.jfz.com/pe/CI6e3ie04vd.html
・https://www.leiphone.com/news/201709/AZKrPcIBf5FtmlkR.html
・https://steemit.com/cn/@kingkewell/5o2zmt
・http://www.26595.com/Caijin_Zhengquan/mingren/52.htm
・http://www.btc798.com/articles/16038.html
・http://www.inblockchain.com/#home
・http://newseed.pedaily.cn/data/vc/40666
・https://36kr.com/p/5116717.html
・https://36kr.com/p/5124011.html
・https://36kr.com/p/5122240.html
・https://36kr.com/p/5138928.html
・https://36kr.com/p/5135023.html
・https://book.douban.com/author/543505/books?sortby=collect&format=pic
・https://www.itjuzi.com/investfirm/116
・https://www.8btc.com/article/224099
・https://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%8E%E7%AC%91%E6%9D%A5
・https://zh.wikipedia.org/wiki/%E7%BD%97%E6%B0%B8%E6%B5%A9#%E5%89%B5%E7%AB%8B%E9%8C%98%E5%AD%90%E7%A7%91%E6%8A%80
・http://teahour.fm/2013/12/31/interview-with-qiuliang-about-bitcoin.html
・https://steemit.com/bitcoin/@bingbang/3xautz
・http://www.fromgeek.com/blockchain/170410.html
・http://8btc.com/thread-127958-1-1.html
・http://www.hualian.me/archives/24091
・https://www.magamine.com/%E6%9D%8E%E7%AC%91%E6%9D%A5%E6%8A%95%E8%B5%84%E7%9A%84%E5%85%AC%E5%8F%B8block-one-15%E4%BA%BF%E7%BE%8E%E5%85%83%E7%9A%84%E5%88%9B%E4%B8%9A%E6%95%85%E4%BA%8B/

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