目次
■サービスの簡単な説明
■定量説明
■創業者の紹介
■サービスの説明
■今後の展開
サービスの簡単な説明
BITKAN(币看)は、仮想通貨の価格や時価総額といった相場情報、ニュース、マイニングサポート、ウォレットサービス、ソーシャルメディアサービス等を提供する中国発のサービスです。
2012年に立ち上げられた彼らのサービスは、中国の仮想通貨系サービスの中でも老舗サービスであると認知されており、現在までに、ユーザーは、彼らのプラットフォームを使用することによって、仮想通貨に関する様々な情報を手に入れるだけに留まらず、自ら付加価値コンテンツ等の情報を発信し仮想通貨によるマネタイズをすることも可能となっています。
彼らはこれまでに、KANという独自トークンを発行しており、今後は、KANトークンを使用したプラットフォームとエコシステムの拡大が期待されています。
定量説明
- 創業年: 2012年
- 運営チーム人数: 運営会社とされる深圳数字奇点科技有限公司は社員数を公開していません
- カテゴリー:仮想通貨相場情報、ウォレットサービス、ソーシャルメディアサービス
- ユーザー数:100万人以上
創業者の紹介
BITKANの創始者は、刘洋という人物です。
1976年に中国の黑龙江省泰来县に生まれた彼は、大学でコンピューター科学を学んだ後、中国のテクノロジー企業であるHUAWEIで活躍したエンジニアとされています。
2000年にHUAWEIに入社した彼は、ソフトウェアエンジニアからそのキャリアをスタートし、14年後には、最終的にHUAWEIの研究開発部門総監を務めるまで出世しています。
彼はHUAWEIに努めていた2011年、偶然にもビットコインの存在を知り、初めてビットコインを購入したそうです。
そして、2012年、彼はHUAWEIの同僚エンジニアと共に、ビットコインや仮想通貨の価格をリアルタイムで監視できるサービスとしてBITKANをオンラインとしています。
また、このようなBITKAN誕生の背景は、現在のBITKANプロジェクトのチーム構成にも強く影響しているものと考えられ、彼らのプロジェクトチームには多くのHUAWEI出身者が参加しているとされています。
サービスの説明
2012年に始まった彼らのサービスは、2013年にはスマートフォンアプリケーションをローンチしており、仮想通貨の価格やニュース、マイニングサポート、ウォレットサービス等を外出先からも手軽に利用できるようユーザーに提案しています。
2014年には、創始者である刘洋と現在のBITKANプロジェクトチームの中心メンバー達はHUAWEIを退職し、BITKANプロジェクトを集中的に展開するため、深圳数字奇点科技有限公司という会社を立ち上げています。
現在の彼らのプロジェクトで注目される点は、KANトークンを使用したクリプトエコノミーの発展と、その一部を担うKサイト(K站)というサービスだと思われます。
2018年にローンチされたKサイトは、世界の仮想通貨及びブロックチェーン業界に特化した付加価値コンテンツを扱うソーシャルメディアとされています。
ユーザーは、Kサイトを使用することによって、様々な仮想通貨・ブロックチェーンの専門家が提供する情報を取得するだけに留まらず、彼ら専門家が作るサロンに参加しサロン内での交流等を行うことによって、より深い情報を得ることが可能となります。
Kサイトで取得出来る情報は、無料の情報も多く存在しますが、専門家やサロンによっては、有料となる付加価値コンテンツを提供しており、ユーザーはビットコインを始めとする主要な仮想通貨を使用することよって、有料の付加価値コンテンツに課金することが可能となるそうです。
また、Kサイト上では、そのプラットフォームを利用する手数料としてKANトークンが使用されるとしており、そのトークンエコノミーが今後どのように発展していくのか注目されます。
KANサイトというサービスは、ブロックチェーン技術による、コミュニティとサロン、ソーシャルメディア、既存メディアの融合であり、そのトークンエコノミーの発展は、コンテンツ発信者のマネタイズを強力にサポートするものであると考えられます。
更に、ユーザーは、KANサイトを利用することによって、自身がコンテンツ発信者となり、そのコンテンツや活動から報酬を得ることも可能となります。
KANトークンは、Kサイト以外にも、BITKANウォレットサービスの手数料としても使われるとされており、今後は、Kサイトの発展とともに、KANトークンを中心としたクリプトエコノミーの発展も期待されています。
たとえば、Kサイトは、そのプラットフォーム上で、優良なコンテンツやサロンには、より多くの奨励を与えるとしており、そのような施策が、悪質なコンテンツを淘汰し、優良なコンテンツを増やすシステムになるのか、期待されます。
今後の展開
彼らは、2017年にはシンガポールや香港に会社を立ち上げ、2018年には東京にも会社を立ち上げています。
また、彼らが2018年にKANトークンをローンチした際も、その発行にはICO方式が採用されていません。
おそらく、それらの行動の背景には、中国国内の仮想通貨規制が存在しているものと考えられます。
仮想通貨サービスとして中国では大きな認知度を誇るBITKANですが、海外での影響力は未だ発展途中にあるものと考えられ、上記の海外に設立された会社やKANトークンを使用して、今後の彼らのプロジェクトが、中国国外へそのサービスを広げられるか注目されます。
彼らは、現在までに、ビットメインやIDG等の投資家から1000万米ドル以上となる複数の資金調達を成功させており、今後はそれらの資金をどのような領域に投資するのか注目されます。
中国では、2018年9月現在の仮想通貨マーケットは、2017年末から2018年初頭にかけての強気相場とは打って変わり、完全なる弱気相場に移行したものとされています。
しかしながら、BITKANのプロジェクトチームは、このような仮想通貨の弱気相場こそ、仮想通貨の関連サービスとしてBITKANが発展するチャンスだと定義しています。
たとえば、このような環境下でKANトークンやKANサイトという新しい試みにチャレンジすることによって、次なる仮想通貨・ブロックチェーン技術の普及期がやってきたときに競争できる力を彼らは手に入れられるのかもしれません。
彼らは、有識者や専門家、仮想通貨のインフルエンサー等がKサイト上で活動しやすくなるように、多くのアプローチを行っており、現在の仮想通貨の弱気相場とは反比例して、その取り組みは非常に強気なものになっています。
具体的には、現在の彼らは、Kサイト上でコンテンツ発信者に期間限定のボーナスを与える施策を行っています。
このような施策は、当然、優良なコンテンツ発信者をプラットフォームに招くことに繋がると考えられます。
仮想通貨の弱気相場が終わった時、彼らのプラットフォームにどれほどの優良なコンテンツ発信者が留まるのかも、今後注目される点かもしれません。
これまでの仮想通貨界隈には、悪質な情報や詐欺に近いコンテンツも数多く存在していたため、彼らのKANトークンを使用した試みが、Kサイトというプラットフォーム上で良質なコンテンツを増やす成功事例になることが期待されます。
参照 ・https://baijiahao.baidu.com/s?id=1601400515501724026&wfr=spider&for=pc ・https://baijiahao.baidu.com/s?id=1611420339152035531&wfr=spider&for=pc ・http://www.chinaz.com/news/2018/0907/934973.shtml ・https://www.qichacha.com/product_36b410f2-c0f7-44e3-8315-91249e05217e.html ・https://www.qichacha.com/cbase_701cda705d61f197bfbf0393b8148c9d ・https://www.jinse.com/bitcoin/234892.html ・https://zhidao.baidu.com/question/1801425098455298427.html ・http://finance.ifeng.com/a/20180525/16320744_0.shtml ・https://baike.baidu.com/item/%E5%B8%81%E7%9C%8B/18968914 ・https://bitkan.com/miner/monitor_help ・https://bitkan.com/?locale=zh-cn ・https://bitkan.com/ksite/ ・http://www.tucaod.com/tag/kan ・http://8btc.com/thread-172460-1-1.html ・https://www.leiphone.com/news/201803/RQWnzMTBwBaUj9RW.html ・https://bitkan.com/currencies/KAN/detail ・http://kan.land/static.whitepager.pdf ・https://www.zb.com/i/blog?item=339 ・https://www.feixiaohao.com/currencies/kan/ ・https://36kr.com/p/5127247.html ・https://coinmarketcap.com/currencies/bitkan/ ■中国ユニコーン企業100社以上総まとめ一覧 ■【Chaitech(チャイテック)編集長の想い】チャイナ(China)とテック(Tech)に愛(ai)を込めて ■ご支援パートナー様募集と今後のChaikuruの方向性