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OTCや仮想通貨取引も行えるウォレットBixin

投稿日:2018年7月27日 更新日:

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目次
■サービスの簡単な説明
■定量説明
■創業者の紹介
■サービスの説明
■今後の展開

サービスの簡単な説明

Bixin(币信)は、仮想通貨ウォレット機能や取引機能、ソーシャル機能等を備えたスマートフォン向けアプリケーションです。

現在の彼らの運営主体は、香港の币信网络科技有限公司という会社となっており、香港という立地を活かした、様々なサービスの展開が行われています。

Bixinが提供するオフチェーンの仮想通貨ウォレット機能では、Bixinウォレット同士での送金であれば、リアルタイムで手数料ゼロの送金が可能としており、Bixinウォレットを使用することによって、仮想通貨の少額決済の際に必要となる割高な手数料の問題や送金時間の問題を解決できると提案しています。

また、Bixinのスマートフォンアプリケーションでは、法定通貨を使用したOTC取引を含む、複数の仮想通貨の取引が行えるようになっています。

定量説明

  • 創業年
  • 前身サービスであるHaoBTCは2014年、現在のBixinへのバージョンアップは2017年

  • 社員数
  • 公開されていません

  • カテゴリー
  • 仮想通貨ウォレット、仮想通貨取引サービス、マイニングプール運営

  • ユーザー数
  • 公開されていません

創業者の紹介

Bixinの創業者は、吴钢という人物です。

中国の湖南省生まれの彼は、2009年からビットコインに触れていたとされています。 吴钢は、もともと、大学でP2P技術を研究しており、卒業後は、P2P技術を使用した動画サイトを開発する仕事についています。

当時の彼は、最先端のP2P技術を追う中で、偶然ビットコインに出会ったそうです。 P2P通貨であるビットコインの情報に触れたあと、彼は、すぐに会社のコンピューターを起動しビットコインをマイニングしています。

当時の彼は、金儲けや投資などの思惑ではない、エンジニアとしての純粋なる知的好奇心から、そのような行動をとったとされています。

2018年現在では、ビットコインの構造、そしてその基底をなすブロックチェーン技術への理解が進み、少なくない人々がビットコインの価値を考察していることと思いますが、2009年は、未だ実際的なビットコインのネットワークが運用されたばかりの時期であり、当時の彼が、純粋なる興味からマイニングを行ったことは事実であるのかもしれません。

当時を振り返り、吴钢はこう語っています。

「忘れてた。当時、コンピューターで8000枚以上のビットコインをマイニングしたんだ。でもウォレットファイルを会社のコンピューターの中に入れたままだった。会社を辞めるとき、それを持ち出さなかったんだ。」

しかしながら、彼とビットコインとの出会いは、その純粋なる知的好奇心を、少なくない野心に替えたものと考えられます。

その後の吴钢は、ビットコインのマイニングによって大きな成功を収め、現在も、ビットコインのマイニング業界では少なくない影響力を持っています。

また、彼は、当時の中国では、ビットコイン・仮想通貨コミュニティにおける著名な活動家となっており、現在の中国で活躍するビットコイン・仮想通貨界隈のインフルエンサーも、当時の彼の影響を受けた人物が少なからず存在するとされています。

サービスの説明

オンチェーンとは、仮想通貨の取引等を、ブロックチェーン上に直接記録する行為を指します。

一方、オフチェーンとは、仮想通貨の取引等を逐次ブロックチェーン上に記録しない行為を指します。

オフチェーンでは、取引所やウォレット運営組織等の帳簿が、ユーザーの資産を管理し、その取引を計算するため、多くの場合、オンチェーンよりも低手数料でスピーディーな取引を可能としています。

オンチェーンとオフチェーンは、どちらにも長所と短所があり、ユーザーは、その目的にあわせて双方の方式を選択することが必要です。

たとえば、オンチェーンの仮想通貨ウォレットを使用することによって、ユーザーは自身の仮想通貨資産を非中央集権的に管理する事が可能となりますが、その反面、ブロックチェーンネットワークの状況によっては、取引にかかる手数料の高騰や通常よりも長い取引時間が発生するといったことも起こりえます。

マイニング事業で成功を収めた吴钢とその運営チームは、当時、まず、壹钱包(openblock)というオンチェーンの仮想通貨ウォレットを開発しています。

当時の仮想通貨コミュニティでは、マウントゴックスの仮想通貨盗難事件を発端として、取引所のウォレットに仮想通貨資産を預けておくリスクが議論されていました。

彼らが開発したオンチェーンの仮想通貨ウォレットは、そのような背景も手伝い、中国の仮想通貨ウォレットとして大きな成功を収めたそうです。

しかし、創始者の吴钢は、同時に、もしも信頼できるウォレットが存在するのであれば、今後の多くのユーザーは、オフチェーンの利便性ある仮想通貨ウォレットを選択するのではないかと考えたそうです。

Bixinの前身サービスであるHaoBTCは、そのような将来を見通した挑戦として、2014年11月にオンラインとなりました。

オフチェーンの仮想通貨ウォレットでは、ユーザーがそのウォレット運営主体を信用することによって、様々なメリットが生まれます。

彼らは、これまでに、ユーザーからの信頼を獲得するため、暗号化のバージョンアップや、複数の資産保護の仕組みを開発してきました。

現在のBixinは、オフチェーンの仮想通貨ウォレットとして、Bixinウォレット同士の取引に手数料を設けておらず、リアルタイムに仮想通貨の送金と受信が行えるよう設計されています。

また、Bixinは、現在、運営主体を香港に置くことによって、中国の仮想通貨取引の規制に影響されることなく仮想通貨取引サービスを展開することに成功しています。

ユーザーは、Bixinのスマートフォンアプリケーションを使用し、法定通貨と仮想通貨のOTC取引をはじめ、仮想通貨同士の取引、仮想通貨の即時交換サービス等を利用することが可能となっています。

今後の展開

Bixinのスマートフォンアプリケーションは、上記の機能以外にも、現在までに、チャット機能やソーシャルメディア機能、サードパーティによるアプリ上に新たなサービスを構築可能とする機能等、様々な機能を備えています。

それはまるで、仮想通貨という領域を、その一つのアプリケーションで網羅可能とするかのような、プラットフォーム化とも言える進化となっており、今後も、Bixinのスマートフォンアプリケーションは、新たな機能を実装していくことと考えられます。

当然、中国の仮想通貨領域の様々なサービスは、日々バージョンアップが繰り返されており、Bixinの挑戦が、ユーザーからの支持を獲得していくことは、決して平坦な道のりではないと思います。

また、仮想通貨自体が、世界的にも、未だ発展途上の存在だと考えられるため、この業界の先行きを予想することは、非常に難しいことなのかもしれません。

しかしながら、Bixinは、以前からマイニングプールとしての活動を続けており、そういったバックグラウンドが、今後、彼らのサービスとどのように融合していけるのか、そういった部分も、サービスの発展に重要な視点だと考えられます。

プラットフォームとなったBixinが、どのような進化を遂げるのか、そして、オフチェーン取引というユーザーからの信頼によって成り立つサービスが、どのように発展していくのか、注目してみたいと思います。

参照 
・https://bixin.com/common/about-us
・http://news.jgy.com/21/11335.html
・http://baijiahao.baidu.com/s?id=1580079300532792064&wfr=spider&for=pc
・http://www.sohu.com/a/230826469_100112719
・https://www.soniubi.com/blog/114024.html
・http://www.8btc.com/openblock
・http://8btc.com/thread-5654-1-1.html
・https://www.zhipin.com/gongsi/2991f7555294b39b1HV92Nw~.html
・http://www.baike.com/wiki/%E5%A5%BD%E6%AF%94%E7%89%B9%E5%B8%81
・http://www.8btc.com/abouthaobtc

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