中国先端テクノロジー配信メディア

Inbound

2016年7月末 ケイ小姐の真夏の沖縄旅行体験記

投稿日:2016年9月13日 更新日:

Pocket

2016年7月末、ケイ小姐の真夏の沖縄旅行体験記

日本政府観光局(JNTO)によると、2016年6月の中国人観光客は前年同月比6%増の58.3万人とあり、訪日外国人198.6万人中トップの29.4%を占めています。一方で、インバウンド消費で明暗が分かれ、高級ブランド品が売れないというニュースが聞こえます。

中国人観光客は、実際はどんなプランで旅行を楽しんでいるのでしょうか。中国で人気の旅行サイト(mafengwo)に投稿された旅行記を一例としてご紹介します。(旅行記:http://www.mafengwo.cn/i/5564240.html

 

 

ケイさんは、上海在住の会社員。過去にもパラオ、ニュージーランドへの旅行歴があります。今回は、ご主人と一緒に会社の休みを利用して、ずっと行きたかった真夏の沖縄に出発します。美容にも関心のあるケイさんは、旅行前に日焼け止めを購入し、お土産を入れるトランクを二つ用意して、準備は完了!

 

欲しいモノがいっぱいあるので、たくさん買い物する予定

楽しい旅になりますように~!

 

参考:

日本政府観光局

http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/160720_monthly.pdf

日本経済新聞「インバウンド消費で明暗 百貨店は高額品低迷、ホテルは好調 」

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO02543800Z10C16A5DTA000/

目次

 

1)旅行準備

①航空券の手配

②ホテル

・手配

・選んだポイント

➂旅行ビザ

④日本旅行の際の注意

・ゴミの分類問題

 ・WIFI

2)旅行日程

3)まとめ

 

 

1)旅行準備

ケイさん夫妻は、2016年5月に(旅行の2ヶ月前)に航空券、ホテル等の手配を完了しました。今回の旅行は個人旅行で、旅行代理店は通さず、インターネットサイトを利用して航空券及び宿泊先の手配をしています。

 

①航空券の手配携程サイト利用

 

 

http://flights.ctrip.com/international/

 

今年に入り、中国元/日本円のレートが変わり、中国人観光客にとっては、頭の痛いところ。

ケイさんもコメントで「2名で約6,000元でしたが、今年の初めの航空券代と比較すると2000元も高くなってしまいました」と書いています。

 

※参考 (http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=CNYJPY

2016年1月 1元=17.996円

   2016年6月 1元=15.9939円(8月3日現在15.2082円)

  

 

 

②ホテル予約:airbnbサイト利用 

 

 

https://www.airbnb.jp/

 

今、話題の民泊サイト(Airbnb)を利用して宿泊先の予約をしています。

お部屋のオーナーは沖縄在住の外国人女性。日本語、英語、フランス語ができるようですが、ケイさんが予約の際に利用したのは、インターネットの翻訳機能。英語で予約しました。1ルーム398元/日。

ただ、中国国内でAirbnbサイトが安定しておらず、オーナーとのやり取りには、言葉以前に苦労してしまったようです。

ユーザーにはAirbnbサイトの不安定さについて注意を喚起しています。

 

≪沖縄旅行の宿泊先を選んだポイント≫

国際通りに近く、買い物に便利なこと。そして、お部屋は小さいけれど、5項目がすべて揃っている!ことにありました。

1)独立したトイレ

2)キッチン

3)電子レンジ

4)冷蔵庫

5)ベランダ

➂旅行ビザ

航空券を手配した携程サイトで三ヶ月有効の個人一回旅行ビザ108元で手配を依頼しています。ビザの手配手数料は、以前は300元ぐらいかかりましたが、現在は旅行ビザを手配できる会社が増え、安くなったことに言及しています。

 

※ビザ申請に必要な書類はとても厳格です。

收入・財産証明

個人の半年間の銀行口座入出金証明

会社の収入証明(収入が10万元よりも多いことを証明)

・各種身分証明書、戸籍の証明書など。

 

④日本旅行の際の注意2点

・ゴミの分類、捨て方

「民泊は、毎日お掃除やゴミ捨てをしてくれないため、衛生状態には気を付けましょう。日本のゴミ捨ての分類は厳格で勝手に捨ててはいけません。

例えば、コンビニで購入したお弁当を食べた後は、自分で洗い、乾燥させた後、専用の回収する場所に入れなくてはなりません。日本人は不便じゃないのかな。もし日本のゴミの分類に興味があったら、中国の検索サイト百度で検索してみて。とても複雑だから~。

日本はゴミの廃棄は厳格で、もし違反すると処罰されることがあります。」とあり、生活習慣の違いに戸惑っているのが分かります。

 

・WIFI

「沖縄には無料でインタ-ネットを使える場所はあるけれど、

やっぱり快適とは言えないですよね。

ホテルで使用する場合もネット代を払わないといけないので、

航空券を手配した携程サイトでレンタルして沖縄に

持ち込んだのですが、基本的な検索には問題はなかったけど、

借りた機器の通信速度が遅くてびっくり。」とありました。

携程サイトでまとめて手配(航空券、観光ビザ、WIFI機器のレンタル等)を

していることが分かります。

3)旅行日程:7月20日~7月26日(6泊7日)

1日目 移動日

上海午後発那覇夕方着(時差一時間)ホテル到着後、国際通り散策。

夕食:外食 あんがま(http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47007642/

 

 

  特に1日目の夕食のお店は調べていないと書いていますが、旅行初日に沖縄料理のお店を選び、沖縄名産の海ぶどう、ジーマーミ豆腐(落花生の豆腐)等を注文し、特産品を味わうことを忘れていません。旅行前に沖縄について良く調べているのが分かります。お会計の際、メニューの金額に税金が含まれていないこと(外税)が分かり、驚いたとあります。

 

 

  食事の後は、ショッピングの下見を兼ねて、ディスカウントショップやドラッグストアに行き、値段のチェックをかかせません。

 

 

2日目 ショッピング

昼食は、中国のグルメ等の口コミサイト(大众点评)で

事前に検索した和風亭で頂きました。

http://www.dianping.com/shop/19415876

 

 

Tギャラリア 沖縄(DFS)

https://www.dfs.com/jp/tgalleria-okinawa/our-stores/okinawa-store/okinawa

沖縄アウトレットモール あしびなー

http://www.ashibinaa.com/

那覇メインプレイス

http://www.san-a.co.jp/nahamainplace/

 

 

「滞在二日目は、買う・買う・買う・歩く・歩く・歩くで過ぎてしまった~。

アウトレットモールでの買い物後、宿泊先に戻り荷物を置いたら、また国際通りへ繰り出し、ごはんを食べた後 寝ました~」とあります。爆買いモード全開だったようです。

 

那覇メインプレイスでは、スーパーマーケットで値段等をチェック。

ケイさんは、「基本的に日本のスーパーにはお刺身が売っていて、値段が安いにも関わらず、とても新鮮で美味しい!お店で食べるのと同じです。」と感動しています。

また、訪日外国人の免税についての記述があり、一般物品と消耗品を分けて合算金額の規定があることに触れ、それぞれ五千円以上であるため、どこでまとめて購入するかを検討しています。

 

参考:観光庁 免税(http://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/about.html

 

 

3日目 オプショナルツアー398元/人(携程サイトで手配)

 

主な観光地

古宇利大橋http://www.odnsym.com/spot/kouri.html

沖縄美ら海水族館https://churaumi.okinawa/

ナゴパイナップルパークhttp://www.nagopain.com/

アメリカンビレッジ(https://www.okinawa-americanvillage.com/

 

 

夕食:外食 沖縄食堂 アンマー亭(http://loco.yahoo.co.jp/place/g-6g7p1bE9RNg

 

 

夜食 スーパーでお買い物。「お刺身は美味しくって、箸が止まらない。」とあります。

 

 

4日目 ショッピング

 

「滞在三日目は、やはり買う・買う・買う!

まず無印良品のお店に行き、買い~!

写真を撮っている暇はありません。

だって上海の価格の半額!!!

お買い物途中に上海のお母さんに

数枚の写真(旅行グッズ)を送り、

これ要る?と連絡を取り合うことも。

同じ無印良品の商品でも、旅行バッグは上海のセールの時の価格と大体同じだから今回は見合わせることに。冷静にならないとね~」と高額品に対してはやや慎重姿勢です。

「既に滞在三日目でトランクには入らず、現地で更に4つのカバンを調達~!

免税品は店員さんが梱包してくれて日本では開けるなと言われたけれど、入れなおさないと、カバンに入らないわ~」とあります。

 

無印良品(http://www.muji.com/jp/shop/061738

ドンキホーテ(http://www.donki.com/store/shop_detail.php?shop_id=323

 

 

5日目 観光、ショッピング

バスに乗り、万座毛、琉球村(http://www.ryukyumura.co.jp/)へ。

「整理券を取り、降りるときに整理券の番号によりバス代を支払うのですが、千円札または硬貨でないと払えないことが発覚!一万円札しか持っていなくって、運転手さんが特別に両替してくれたけど、ちゃんと用意していかないとね~。

バスが動いているときに日蔭の席へ移ろうと立ち上がったら、バスが急停止。危うく転びそうになってしまいましたが、日本では上海と違い、バスが動いている時に立ち上がり、車内移動しちゃいけないんですね。びっくり。

降りるときは、降車ベルを押した後、車が止まってから降りましょう。運転手さんがちゃんと待ってくれます。」とあります。

 

 

夕食;外食 暖暮 那覇牧志店

http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47001946/) 

九州ラーメン総選挙第一位という人気のラーメン屋さんへ。一時間ほど並んで店内へ。

「沖縄のご当地ラーメンと比べると味が濃厚。帰りはダイエットのため、40分ほどかけて徒歩で帰りました。」とあります。

 

 

6日目 観光、ショッピング

 

モノレールで首里城へ。

当日は曇りだったので、美白命のケイさんは、「日焼けの心配もなくスタンプラリーに参加して観光を楽しみました。その後、タクシーでアウトレットモールに行き、家族から頼まれたお土産を購入。夕方五時ごろから夜八時過ぎまで沖縄最古のリサイクルショップへ。」とあります。

 

首里城(http://oki-park.jp/shurijo/

マンガ倉庫(http://www.mangasouko.com/

 

 

夜九時半ごろから人気店の銀次郎へ。食事の後は、「ダイエットのため、

一時間ほどかけて徒歩で宿泊先へ戻りました。」とあります。

http://tabelog.com/okinawa/A4701/A470103/47006087/

 

 

7日目 ショッピング、移動日(那覇空港午後6時発)

 

「いよいよ最終日。一般的にチェックアウトは午前10時。

私たちは教養のある中国人として、

ちょっと早く起きて、部屋の掃除をしました。

部屋のオーナーが10時ちょうどに来て、部屋を出て、DFSへ。

日本滞在2日目に見つけておいたDFSのコインロッカーに

荷物を預け、飛行機の時間までショッピンを楽しみました~。」

とあります。

 

3)まとめ

ケイさんの旅行記を通して感じたのは、初めての沖縄旅行にもかかわらず、旅行サイトに投稿された記事や口コミサイトの情報を集め、個人の旅行プランを決めて実行してしまうです。事前の調査に余念がなく、沖縄特産品や人気店の料理を味わい、公共の交通機関を積極的に活用し、時にはダイエットのために夜遅く徒歩で宿泊先まで帰ることも。もはや言葉の問題は存在していないようにみえます。

中国人観光客と言うと爆買いのイメージが強かった時期がありますが、DFS(Duty Free Shop)の高級ブランド品は、香港のDFSの価格と比較し、一般的なものは上海の価格と比較して購入すべきか判断しているところはかなり冷静です。円高の影響は大きく、何でも購入する時代は終わったようです。

ケイさんは、自身の旅行体験を詳細に旅行記に投稿し、私の投稿が皆さんの旅の参考になればと結んでいます。こうしてつながるユーザーの口コミの輪。体験をシェアすることで中国人観光客が積極的に旅行を楽しんでいることを踏まえ、共感できる情報を継続してSNSなどを通して発信すると、えっこんなところに~!と言う場所にまで観光に来てくれる日が近いかもしれません。

以上

Pocket

-Inbound

執筆者:

関連記事

歓迎

中華人が日本観光に求めるものー中華人のもてなし方を考える

年々増え続ける中華圏からの観光客。彼らが地域経済に及ぼす影響にはかなりのものがあります。是非ともこれら中華人観光客を呼び込みたいものですが、彼らはいったい何を求めて日本にやって来るのでしょうか?迎える …

no image

いま中国で人気の春節の過ごし方-海外旅行ブームが日本にも

今年も春節が近づいてきました。中国人が一番重視する伝統的な行事「春節」、そもそもどんな祝日なのでしょうか?そして最近はどんな過ごし方が人気なのでしょうか?

おもてなし

台湾―中国とルーツは同じでも異なる歴史を持つ国をよく知る

日本と中国の中間に位置する国「台湾」日本とは昔からつながりが深く、今台湾では日本観光が大人気のようです。それで今日はまず、そんな台湾の基礎知識をご紹介します。 日本の植民地だった時代がある台湾 台湾の …

no image

中国人観光客が使う予約サイト 人気ランキングベスト3

これからの観光業界にとってキーポイントは何といっても圧倒的な市場規模をほこる中国でしょう。オンラインサイトの規模を比較してみますと、日本大手のホテル予約サイト「楽天トラベル」を用いての旅行予約件数は1 …

no image

2014年ついに訪日外国人1200万突破!半数は中華系

日本政府観光客のサイトによると2014年1月から11月までの訪日外国人の数は1217万8千人で年間では1300万人を超える見込みです。最も訪日が多かった月は10月でこのことは消費税免税制度の効果を示し …

Chaitech

中国Tech企業情報プラットフォーム