中国人観光客をネットで獲得する方法が分かり、いざビジネスを始めようと思っても、会社の中に中国語ができる人材がいない!とお悩みの方も多いと思います。そうです。中国ビジネスには、中国語ができる人材が不可欠です。
では、中国語を話せる人材をどうやって獲得したらよいでしょうか。SNSで中国人の友人を探す方法もありますが、今は安価で優秀な中国語人材を獲得する方法として、クラウドソーシングがあります。
クラウドソーシングとは・・・・・・
無料で、インターネットを使って日本に限らず、高いスキルをもったパートナー(中国語人材など) に業務を依頼できるサービスです。
クラウドソーシングのイメージ
(出典)総務省「ICT の進化がもたらす社会へのインパクトに関する調査研究」(平成 26 年)
・クラウドソーシング会社のビジネスモデル:
仕事の取引が成立した場合に受注者側から 5~20%の手数料を徴収する形が一般的。
国内クラウドソーシングサービスの流通金額規模の推移
(出典)矢野経済研究所「クラウドソーシングサービス市場に関する調査結果 2014」
情報:総務省平成 27 年版 情報通信白書より抜粋:
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h27/html/nc243120.html
3種類の仕事の依頼方法があります。
1)プロジェクト形式
Web サイト制作やアプリ開発、翻訳、映像制作など、スキルを必要とするお仕事。プロジェクトのすべてを 任されるのではなく、いくつかの工程のみを担当するケースが多く見られます。
2)タスク形式
文字起こしやデータ入力など、比較的簡単なお仕事。
スキルはあまり必要としない分、報酬も低めですが、短時間で完了できるのでスキマ時間を有効活用したい人におすすめ。
3)コンテスト(コンペ形式)
主にロゴデザインで活用されるコンペ形式のお仕事。
クライアントが複数の提案の中から気に入ったものを選ぶ方式です。
図参照:https://crowdworks.jp/pages/guides/employer/project
活用のメリット
・豊富な中国語人材の獲得:
日本に限らず、世界の数多くの中国語ができる人材の中から選ぶことができます。
・業務費用のコストダウン: 必要な時に必要な量だけスキルを持った人材と直接契約ができるため、業務費用を抑えられます。
・仕事の作業時間の短縮化:
一つの仕事の作業を分担し、苦手分野(中国語)だけを任せることができ、かかる時間を短縮できます。
・長期的に業務を任せられる人材を獲得:
クラウドソーシングは人材を探すツールになり、長期で業務を任せられる人を探せます。
活用のデメリット
・外部への情報漏えい(セキュリティ):
機密情報が外へ漏れてしまうことが心配されるため、機密保持に関する契約を結ぶ必要があります。
・人材の見極め:トラブルを回避するためにも、受注者のスキルや過去の仕事内容、評価を確認する必要があります。
クラウドソーシングの概要が分かったところで、実際に国内市場を牽引している日本最大級のクラウドソーシング 2社をご紹介します。
・ランサーズ http://www.lancers.jp/
・クラウドワークス https://crowdworks.jp/
※どちらも、フォームに沿って入力するだけで簡単に登録できます。
ランサーズ
仕事のカテゴリー(種類) 141種類
依頼件数 79万件
依頼総額 652億円
サービス開始時期 2008年
翻訳・通訳者登録 4,999名(内、中国語人材 1,210名)
※2015年11月16日現在
※サービス紹介:http://www.lancers.co.jp/service/
クラウドワークス
https://crowdworks.jp/
仕事のカテゴリー(種類) 188種類
依頼件数 非公表
依頼総額 374.5億円
サービス開始時期 2012年
翻訳・通訳者登録 3,154名(内、中国語人材 268名)
※2015年11月16日現在
※サービス紹介:https://crowdworks.co.jp/ir/service
中国人に翻訳を依頼するときに必ず押さえる3つのポイント。
クラウドソーシングサイト内には、初心者~プロの翻訳者がいます。翻訳料金も様々です。目的に応じて、経験や能力を事前にしっかり確認することをおすすめします。
1)専門知識を必要としている場合、受注者に専門知識があるか
2)訳す言語が母国語であるか (中国語→日本語、日本語→中国語)
3)会話力ではなく語学力・翻訳力があるか
日本語は言いたい事をはっきりと言わない事で有名な言語です。 「行間を読む」という言葉がありますが、その日本語の読解能力の無い人が中国語翻訳をすると、 もともとの日本語の意図が伝わらない場合があります。
では、発注者は具体的にどのような対策をしたらよいでしょうか。
各クラウドソーシング会社のサイトでは、受注者の本人確認の有無はもちろんのこと、独自に評価制度を設け、過去の実績・評価を確認することができます。
発注者側の具体的な対策
1)受注者の履歴書や職務経歴書などを入手する。
2)トライアルで、実際の作業の一部だけをテストを兼ねて有料で発注する。
3) スカイプで面談を兼ねた打ち合わせを行う。
4)テストとして発注した結果をみて、問題がなければ機密情報や公表前の情報を含まないものから、仕事の範囲を決めて、継続的にお仕事を依頼する。
5)納期設定をする時間は、時差を考慮して設定する。(基本的に発注者が住む国の現地時間で設定する。)
6)最終成果物で出されたものが、本当に自分たちが求めていたものであるかどうかを必ず評価する。不足している部分は修正を求める。
注意する点:指示は具体的に行うこと。
中国人とのコミュニケーションでは、伝えるべきことをしっかり伝えることが基本です。
では、実際に入力してみましょう。 3 分で完了します!
1)仕事依頼 入力画面:ランサーズ (中国語翻訳の場合) 4 ステップで完了します。
(★ここに画像)
2)仕事依頼 入力画面:クラウドワークス(中国語翻訳の場合)5ステップで完了します!
(★ここに画像)
まとめ
中国人観光客を獲得し、いざ中国ビジネスを始めようと思っても、会社の中に中国語ができる人材がいない場合は、安価で優秀な中国語人材を獲得する一つの方法として、クラウドソーシングの利用をおすすめします。上手に活用すれば、豊富な中国語人材の獲得、業務費用のコストダウン、仕事の作業時間の短縮化、長期的に業務を任せられる人材を獲得することができます。