昨年の春節にはかつてないほどの中国人観光客が日本を訪れました。2014年の1月から3月の間になんと141万人の中国が日本の宿泊施設を利用しており、その伸び率は2013年と比較して119.7パーセントの増加!中国市場の有する驚異的な潜在能力を見せ付けられました。今回は、2014年の春節の時期に中国人観光客が訪れた都市トップ3を紹介いたします。
(訪日中国人旅行者の宿泊利用者統計:観光庁「宿泊旅行統計調査」より)
やはり首都が1番!不動の1位東京! (都内宿泊施設利用者26%)
「外国へ行ったらまず、首都を見るべし!」、どの国民も同じですね。首都の東京が文句なしの1位です。スカイツリーや浅草、築地など名所を挙げればきりのない東京ですが、日本の電化製品の購入を目当てで訪れる中国人観光客も珍しくないようです。
以下は中国の旅行サイト【携程】内でのコメントです。
コメント:「iPhone5s四千三,应该比国内便宜吧」
訳:「iPhone5s四千三百元、中国国内より安い」コメント:「这些电子产品不但便宜,而且,最重要的是原产的……不是中国产的。质量好不少」
訳:「日本の電機製品は安いだけじゃなくて、最も重要なのが中国産でない本物のメーカー品であるということ。品質が高い」
など、日本の電化製品に対する人気の高さをうかがわせるコメントが多数載せられています。
日本のグルメは最高!食い倒れの街大阪が2位!(府内宿泊施設利用者17%)
大阪と言えば、「食い倒れ」の街、グルメを堪能するなら道頓堀ですが、食をこよなく愛する中国人としては見逃せないポイントでしょう。旅行サイト【携程】の中でも“吃在大阪”(訳“食は大阪にあり”)と欠かせないグルメスポットとして紹介されています。
コメント:人形烧买了好多,蟹道乐本店不需要预约就可以直接去吃,蟹道乐的海鲜泡饭真的是非常入味,中华拉面也很不错,王将饺子倒是一般但值得一尝。超爱吃章鱼小丸子的我,每天吃」
訳:「人形焼きもたくさん買ったし、蟹道楽は予約しないで入ることができて、シーフードスープは本当に美味しかった、中華ラーメンもいいし、王将餃子も行く価値は十分にあり。たこやきをこよなく愛する私は毎日でもOK」
美食の国、中国から訪れた観光客も大阪で「食い倒れて」いるようです。
雄大な景色に病みつきに!北海道が3位(道内宿泊施設利用者12%)
中国人の憧れの旅行先となっているのが北海道。夏でも冬でも旅行客を魅了する景色を見られるのが人気の秘訣となっています。【携程】の中では「北海道是一个值得去四次的地方」(訳:北海道は4度行くに値する場所)と紹介されています。以下は北海道の人気カンコウスポット小樽運河に関するコメントです。
コメント:「这个地方强烈建议冬天去,白雪裹上一层的感觉绝对和其他季节完全不一样,有种北欧小镇的即视感」
訳:「ここへ行くなら冬に行くことを強くお勧めします。雪の層に覆われた感じが他の季節とは全く異なり、まるで北欧の街並みのように感じます」
北海道の四季折々の景色が中国人を掴んで離しません。
まとめ
円安元高と中国人に対するビザの緩和の現状から言って、間違いなく2015年の春節にも沢山の中国人観光客が日本を訪れることになります。上手に中国人観光客を誘致することが、今後の日本の観光業界の業績を大きく作用することになるでしょう。