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年間販売台数3000万台の見込み。阿里巴巴や百度らの巨大投資でAIスピーカーの競争が激化へ

投稿日:2017年12月14日 更新日:

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中国 AI 人工知能

【要約】
2017年はいわゆる中国のAIスピーカー元年、来年度倍以上の成長が見込まれている 。
AIスピーカーの裏には激しいIOT競争となっている。

 

 

産業プラットフォーム開発運営リーダー

 
AIスピーカーは今年最もホットなスマートデバイスの一つである。従来のスピーカーと違って、AIスピーカーはオーディオ製品だけでなく、コンテンツサービス、インターネットサービスや音声インタラクション機能も搭載したインテリジェント製品である。WiFi接続機能を備え、音楽、オーディオブックなどのコンテンツサービスや情報検索、オンラインショッピングなどのインターネットサービスを提供しているだけでなく、さらにスマートホームにも接続でき、利用シーンのスマートホームコントロールを実現している。主流の音声対話技術プロバイダーにとって、製品化の試みともなり、スマートエコシステムの戦略ともなる。

 

 

年間販売台数3000万台、5年後に市場規模が55億ドルに達する見込み

 
2017年は中国のAIスピーカー元年だと言われ、今年国内市場でのAIスピーカー販売台数は約200万台で、2018年の販売台数が500万台に達すると予想されている。グローバルマーケットにおいても、AIスピーカー市場が爆発的に成長しており、アマゾン社の「Echo」だけの販売台数でも、3年弱で世界初の1千万台を実現し、次の1千万台まで半年も掛からなかった。

 驚異的な市場成長率のために、AIスピーカーのトラックにすぐに巨大企業が集まってきた。 直近の「11月11日」EC大規模セールで、ジャック?マー氏はAIスピーカーに4億人民元のキャンペーン費用もかけ、アリババのAIスピーカー 製品「天猫精霊」(TmallGenie)の販売台数は100万台を超えた。11月16日、バイドウは自社初のAIスピーカー製品をリリースして、 創始者兼CEOの李彦宏氏(リロビン?リー)とCOOの陸奇氏は自ら宣伝した、そしてテンセントも急速に追いついてきた。 海外では、発売3年余りのアマゾンAIスピーカーEchoの販売台数が1500万台に達し、米国市場シェア2位のグーグルGoogleホームも全力で追いかけている。

  

 AIスピーカーの成長は、まだ加速している。 業界関係者は、AIスピーカー市場の世界的な販売台数は、昨年の販売台数より5倍以上も成長し、3000万台に達する可能性もあると予想している。 市場調査会社Strategy Analyticsのデータによると、世界のAIスピーカー出荷数は2016年に590万台、2022年には10倍まで成長する可能性があり、市場規模が55億米ドルに達すると予想されている。

ユーザーの教育にお金を掛けるべき

 
11月27日、「出門問問」(Mobvoi)社は新しいポータブルAIスピーカーをリリースした、価格は499人民元に設定されて、既に原価価格に近い。アリババは、11月11日の大規模セールで標準価格が499人民元のAIスピーカー 「天猫精霊」を99元まで下げて販売した。 海外のブラックフライデーの「ショッピングフェスティバル」では、アマゾン、グーグル、SonosなどのAIスピーカーは最大95米ドル(約630元)の割引を適用した。

 しかし、これは従来の意味の価格戦争ではない、業界関係は、アリババが新たに価格競争を引き起こすかどうかについて、特に不安がない。ユーザーを教育するには、必ず誰かがお金を掛けなければならない、また正しく投資できたら、全体市場の需要は本当の意味で爆発する。

  

 今年、アリババが11月11日のセールで、低価格を武器に百万台の販売台数を実現したが、AIスピーカーの産業チェーンはまだ未熟で、ユーザーの認知度が低く、根本的な需要はまだ見つかっていないので、多くの業界関係者はAIスピーカーの市場の今後の動きについて、まだ楽観的ではない。

 AIスピーカーの裏にIOT競争

 
AIスピーカーを支えるチップメーカーがもしこの業界に強気だったら、ある程度産業チェーン全体の成長を後押しできる。聯発科(MediaTek)の遊人傑氏は来年のAIスピーカーの販売台数について、500万台との楽観的な予想をしている、主に3つの理由がある。1つ目はAIスピーカー全体の国際市場がいい方向に向かっていることである。1つの製品が世界で2、3千万台の販売台数に達したら、需要が確実に存在していることの証拠となる、2つ目は中国国内のクラウド技術が比較的に成熟しており、AIスピーカーが短い時間の内にクラウド側で会話の内容を理解して、応答できる。これはAIスピーカーの成長を促進する大きなポイントとなる。3つ目はBATと京東(Jingdong)などのインターネットサービス大手や、科大訊飛(IFLYTEK )、思必馳(AISPEECH)などのハイテク企業はプラットフォームを構築したり、ポータルに取り組んだりして、コンテンツサービスも急速に伸びて、国内ユーザーの根本的な需要はまもなく満たされるだろう。

 但し、バイドウ社ワタリガラスチーム創始者呂聘氏の観点では、未来のスマートデバイスの形態として、AIスピーカーは良いスタートであるが、ゴールではない。AIスピーカーは(iPhoneと比較して)決定的な製品ではないため、スピーカーという形に長く留まることはないと語った。

 市場研究会社IDCのビッグデータと人工知能アナリストChwee Chua氏は、中国AIスピーカーの戦いの勝者は所有期間が最長で、最多のデータを保有する会社になると語った。「AIスピーカー開発のカギはデータにあり、保有するデータが多ければ多いほど、AIスピーカーをうまく訓練をできる。」中国では、AIスピーカーから返ってくるデータは非常に有力なものである。英語を母語とする国では、通常1種類か2種類の言語しかないに対して、中国では、方言が100種類も超えて、AIスピーカーが学習すべき内容も多数ある。

 AIスピーカーの競争は所詮IOTエコシステムの競争となり、一つのメーカーのAIスピーカーに接続できるスマートホームとコンテンツの数は、スピーカーの付加価値を決めている。

翻訳元:http://field.10jqka.com.cn/20171204/c601876547.shtml

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