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“All in AI”、バイドゥ(Baidu)はAI製品立ち上げに忙しい。加速するスマートスピーカーや自動運転への動き。

投稿日:2017年11月25日 更新日:

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中国 AI 人工知能 ブロックチェーン

【要約】

・2017年百度世界大会が11月16日に開かれた
・BAIDUがスマートスピーカーravenHを発表
・BAIDUは自動運転バスの小規模生産とテスト運用を2018年に前倒し

11月16日、中国で2017年バイドゥ世界大会が開かれ、様々な機能を持ったバイドゥ初のハードウェア商品ravenHが発表された。

 

Raventech社がバイドゥに加わり初のAIハードウェア発売となったravenHは、現在のスマートスピーカー市場において、定価1699元という、殆どの製品よりも高い価格を打ち出している。
この背景には、目下、住環境というシーンの中に置かれるスマートスピーカーが最もAIへの入口として最適であるとする、中国バイドゥ董事長&CEO李彦宏の少なくない野心がある。

 

李彦宏が今回発表した数字、中国バイドゥAIの成果―――バイドゥの頭脳であるブレインには毎日その内外で2188億回のアクセスがある。
「皆さんが毎日中国で使っているモバイルAPP、家電や各種様々な装置、それらほとんどすべてが、遅角バイドゥブレインの影の努力によって支えられています。」
李彦宏は、AIは今まさに人々の生活の様々な場所に溶け込み、それはAIハードウェアとそのソフトを発表するに相応しい時期だとの認識を示した。

ますます素早く、そして複雑さを増していく現在にあって、李彦宏が期待しているのは”バイドゥAIがより貴方への理解を深めること”だ。

 

バイドゥによるスマートハードウェア市場への討ち入り

アップル、アマゾン、グーグル、そしてマイクロソフト、中国のアリババ。
これらの企業から出たスマートスピーカーだけでも、今マーケットは熱狂に包まれている。
そして今回、バイドゥがその列に加わった。

 

実際、一つの伝統的なソフトウェア企業であるバイドゥは年初の段階で既に伏線を張っていた。
今年2月、バイドゥは1億USDでAIハードウェアプラットフォーム企業のRaventechを買収し、その創立者呂騁をバイドゥスマート家具ハードウェア総経理とするとバイドゥグループ総裁の陸奇に報告した。
バイドゥのアナウンスではravenHのインダストリアルデザインは、RaventechとスウェーデンのハードウェアデザイングループTeenageEngineeringが協同で行ったものであり、ソフトウェアはバイドゥにより全く新しく作られた”DuerOS2.0″とバイドゥデータベースからなるということだ。

 

ravenHは目下、5m以内からの音声応答率が95%で、1~3m以内では99%に達するという。返答エラーは一時間に0.042回、平均返答速度は1.4秒とのことだった。
注目するべきなのは、バイドゥが発売するハードウェアはこの”H”だけではなく、”R”や”Q”もあるということだ。

 

その中でもraven”R”は”H”の上位バージョンであり、バイドゥによると世界で初めての六軸全自動感情型ロボットとなる。また”Q”は顔認証機能を備え、コンピュータービジョンとApollo自動運転技術等を備えた、バイドゥAI時代の”All in AI”最終ハードウェア形態になるようだ。
その他、バイドゥはルーターやコンセントなどのスマートハードも発表した。

 

バイドゥは来年無人運転バスを生産

 

バイドゥの無人運転自動車に対して、中国の業界内が盛り上がっていたのは、李彦宏が以前、無人運転自動車に乗って公道を走行したことについてだ。あれは結局、違反切符が切られたのだろうか?

 

今回のバイドゥ世界大会では李彦宏がそれに答えた。
「バイドゥは確かに中国の交通警察から違反切符を受け取りました。そして罰金を支払いました。」

 

しかしそれは李彦宏からすれば、世界でも初めての無人運転に対する違反切符であり、その意味する所は無人運転時代は我々との距離を更に縮めたということだった。

今回、李彦宏はバイドゥ無人運転自動車の生産を2018年に前倒しすると発表した。
具体的なバイドゥの新計画では、2018年7月末、中国KINGLONGとのパートナーシップによりL4レベルのバスを小規模生産、及び試験運用する。2019年には中国JAC、中国BAWとパートナーシップを結びL3レベルの自動運転車を量産し、そして2020年には、中国奇瑞汽車と共にL3レベルの自動運転車を量産する。

 

その背景には、今年7月にバイドゥが発表したオープンソースのApolloプラットフォームの存在がある。
公表された資料によれば、あれから4ヶ月が経ち、全世界の6000名に及ぶ開発者たちがGithub上でApolloプロジェクトを支持すると投票し、1700を超えるオープンソースの利用、そして100を超えるパートナーシップ希望の申し込みがあったそうだ。

 

スマートシティの領域に於いても、バイドゥは中国雄安新区と戦略パートナーシップを結び、マナーある交通、そしてセキュリティのシンプルな、新千年都市の大計画を進めている。その他、バイドゥは中国の保定、芜湖、重庆两江、北京亦庄等の都市や地区で同じくパートナーシップを結んだ。

 

李彦宏は今回、バイドゥの疲労運転監視システムも発表した。
このシステムは、バイドゥブレインの画像識別技術を利用し運転者の顔つきや目線を判断して、運転中にスマートフォン等に夢中になってないか、眠気によりあくびをしていないか、疲労によってまぶたが下がっていないか等を確認する。

 

もしもそのような状態であれば、システムは指摘を送り運転者を運転に集中させたり、その疲労度のレベルに応じて楽しい音楽を流したりするなどして運転手を助ける。また、一旦システムによって重度の疲労と判断された場合には、カーナビにより近くの休憩エリアまでの案内を提案することもある。

 

“聞いて話す”バイドゥスマートフォン

今回のバイドゥ世界大会の会場では、李彦宏自身が録画したビデオを通してAIモデルの更なる性能を披露してみせた。

ビデオの中で、朝食を取っている李彦宏が、スマートフォンでバイドゥの”イヤホン”アイコンを押しTTS機能を使用すると、音声コントロールによってスマートフォンのバイドゥからメッセージが流れ、まるで普通の会話をしているかのように不自由なくその日のニュース音声を聞くことが出来ていた。また、同時に、音声コントロールによって読み上げるニュースの内容を変えたり、バイドゥ検索や音量調整をする様子もビデオによって流された。


一財の記者が見たところ、その李彦宏が公開したビデオは、11月末にも公開されるスマートフォンバイドゥ音声コントロールバージョンによって実現する光景だろうと思われる。

 

李彦宏の観点は、音声によるコミュニケーションがAI時代の重要なツールだと言うことだ。しかし、この領域の技術は未だ完全なヒューマニゼーションには至っていない。

 

「タップして話し出す必要のない、そして、特別な呼びかけも必要のない、人と話しをするのと同じように出来る自然な会話。ビデオによる通話だろうと日常我々が目撃するAIとの会話だろうと、基本的には一つの要素が存在してしまう。通話者は画面をタップしてから話し出さなくてはいけない、もしくは呼びかけの言葉が必要になる。この呼びかけの言葉は通常であれば四文字程度だろうか、それによってロボットは君が呼びかけているんだと知るんだ。しかし、実際の生活上では、我々は人と話す時に毎回毎回相手の名前を呼びかけたりしない。」

 

李彦宏は、ハロー、××、というような呼びかけの必要ない対話式AIこそ、未来のトレンドだと示している。

 

翻訳元:http://ai.ailab.cn/article-86123.html

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